みなさまのお子さまはどんな習い事をしていますか?
実は、2021年春に小学生になった息子が入学と同時に習い事としてロボット教室に通い始めました。
体験レッスンに一緒に参加して、プレレッスンを含めてすでに7回のレッスンを受けてその効果や狙いが見えてきました。
今回は、ロボット教室が求められている背景と実際のレッスンの内容や料金など具体的なサービスをお話します。
ロボット教室の実態を理解でき、お子さまの教育の参考になるような内容ですので、是非最後までお読みください。
こんな方におすすめ
- お子さまがロボット教室に興味をもっているママ、パパ
- STEM教育やプログラミング必修化のために何か準備をしなくてはと考えているママ、パパ
- 実社会でプログラミング的な思考の必要性を感じることがあるママ、パパ
- モノづくりやモノの仕組みに興味津々なお子さまをお持ちのママ、パパ
Contents
ロボット教室に通うようになったきっかけ
我が家は共働き世帯で、息子が小学生に上がるということで、学童の利用を検討することに。
公立の学童は区の児童館で小学校からかなり距離があり、かなり老朽化が進んでいるということで少し違和感を感じました。
そこで民間の学童を検討することに。
学区内にいくつか民間学童があって、ある民間学童の見学会に参加した際に、その学童でSTEM教育のオプションレッスンの紹介がありました。
息子がそのレッスン興味をもったのが、ロボット教室を意識したきっかけです。
我が家は私も妻も人文学や文学を専攻した文系一家ですので、ロボット教室に注目していませんでした。
息子が保育園で英語のレッスンがあって、一時期は英会話なども考えたこともありました。
しかし、両親ともそれなりに英語は話せますが、自分たちの経験から英会話を早期からさせるというのもあまり意味を見出していませんでした。
文系な私ですが、実は昔システムエンジニアやITコンサルタント、データアナリスト的なこともしてきた経験があります。
我が家では教育方針とまではいきませんが、興味をもったことをなるべくチャレンジさせたいという気持ちがあります。
ということで、体験レッスンに出てみて本当にやりたいか見極めようということにしました。
体験レッスンに参加して、好奇心旺盛な息子はすぐに『絶対やりたい!!』と即決。
これで息子がロボット教室に行くことが現実に近づいてきます。
ロボット教室の考え方や子どもの教育にとっての有効性もしっかり理解したいと思い、他のロボット教室も体験レッスンを受講。
その結果、crefusというロボット教室に通うことに決定。
それが、息子はロボット教室に通うことになった経緯です。
そんなロボット教室がなぜ今、増えているのでしょうか。
ロボット教室の増加している背景
STEM教育
ロボット教室が増えているのは、STEM教育の流れが大きく影響しています。
STEMとはScience, Technology, Engineering and Mathematics(科学・技術・工学・数学)の頭文字です。
STEM教育という言葉は、2000年ごろアメリカでハイテク人材の不足が将来的な国家の科学技術力を左右するという考えからたびたび使われるようになりました。
アメリカ以外にも、多くの国でSTEM教育を重視しています。
2004年イギリス政府は「科学とイノベーションの関する投資フレームワーク2004-2014」を打ち出し、STEM教育に関する具体的目標を示す10カ年計画を発表。
シンガポールやインドといった新興国でもSTEM教育が盛んです。
シンガポールには国営のSTEM教育施設を新設しています。
一方、インドでも2015年から6歳~18歳を対象にした科学技術を学べるプロジェクト「Rashtriya Avishkar Abhiyan」がスタートしています。
中国では、高度技術者の不足が中国の経済構造改革のボトルネックになっているという認識から、政府教育部がSTEM教育について2015年にはじめて言及し、2016年には「教育信息化第13回5カ年計画」で科目横断学習(STEM教育)を促進する方針を正式に発表。
このようにSTEM教育は世界的な流れになっているのが現実です。
また、STEM教育の成否については、往々にして初等教育の段階で決まってしまうということがわかってきています。
幼稚園や小学校低学年の段階で自然科学や社会科学への興味を植え付けられた生徒は、高校進学後にSTEM教科で好成績を収める可能性が高まるレポートも出ています。
PISA(国際学習到達度調査)
PISAというOECD(経済協力開発機構)加盟国を中心として3年ごとに実施している国際的な学習到達度調査があります。
読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野の習熟度を調査します。
特徴は、思考力や応用力が問われる自由記述問題が比較的多く出題されることです。
では、日本の結果の推移をみてみましょう。
大きな傾向として下落していることがわかります。
IT人材の恒常的な不足
日本は国際的な学習到達度の下落の問題もあるが、IT人材の恒常的な不足も課題となっている。
2030年に日本国内で、IT人材が45万人、AI人材が12.4万人の需給ギャップ(人材不足)になっていると経済産業省が試算しています。
必要となる技術要素の変化はあるが、高度な技術者は今後も不足することが予想されています。
日本の取り組み
世界的なSTEM教育の流れ、IT人材不足、PISAの相対的な下落などにより文部科学省も動き出しました。
- 2020年、小学校でプログラミング教育が必修化されています。
- 2021年、中学校で技術・家庭科でプログラミング内容の拡充・倍増がされます。
- 2022年、高等学校で「情報Ⅰ」が必修科目として新設されすべての生徒がプログラミングを学ぶようになります。
- 2024年、大学入試で「情報」が出題科目になり、国語や数学と同様に基礎的科目になります。
文部科学省には以下のようなコメントが出ています。
文科省の資料より
コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとって、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要なこととなっています。
諸外国においても、初等教育の段階からプログラミング教育を導入する動きが見られます。
仕事において普通にパソコンを使うことが当たり前になりました。
パソコンはつかっているものの日本の労働者の生産性の低さは国際競争力を阻害している。
政府はそのことを危惧していることが伺えます。
「諸外国においても」という記載から、PISAの結果も影響しているかも知れません。
日本は人口減少に突入して、労働生産人口がどんどん減っています。
労働者が減れば、国内総生産も税収も減ります。
政府としても日本の労働者の生産性を向上させる喫緊の課題として捉えているようです。
そのために義務教育にその意向を反映させたのでしょう。
≫小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(文科省,総務省,経産省)
ということで、STEM教育が世界においても日本においてもとても大切になっています。
それでは、ロボット教室では具体的にどんなことをするのかをみてみましょう。
息子が通っているロボット教室ではこんなことやります!
crefusというロボット教室
(Crefus HP 2020)
息子が通っているのが日本全国に120教室を展開している【Crefus】というロボット教室です。
2003年に設立されたロボット教室としては老舗の教室になります。
こんなロボット教室です。
crefusの特徴
- 子どもたちが実際に自分の手を使って試行錯誤を繰り返してものをつくる事によるハンズオン教育を実践。
- 発表会でプレゼンテーションを行うなど、コミュニケーション能力も培う。
- 手と道具と知恵で想像力を育む。
- レゴWeDo2.0とiPadを利用する。
- 年長から高校生まで学び続けられる環境。
- 日本で唯一、レゴエデュケーションのアフタースクールパートナープログラムに認定されている。
- 毎年、ファーストレゴリーグ(FLL)と呼ばれる世界110ヶ国で開催する国際的ロボット競技会の世界大会へ多くのチームを輩出している。
- 名古屋市「ロボット・プログラミング教育モデル実施業務」でCrefusのカリキュラムが採用され、名古屋市内の公立小学校で授業を提供。
- 私立小学校にも授業を提供中。
- ロボット検定認定校。
どんな授業内容
(小学1年生スタンダードコースのテキストの一部)
では実際の授業ではどんなことをするかみてみましょう。
上記の写真のように1回ごとにテーマが設定されています。
テーマは、「物理や数学」のみならず宇宙や地学、社会など教科を横断したテーマが出ます。
そのテーマにあわせて、いろいろな仕組みを使いながら、平面図をみながら、立体製作をします。
動きをプログラミングします。
予定していた動きができているか確認します。
さらに工夫を加えたり、動く順番や速さをプログラミングで変えてどんな変化が起きるか検証します。
これにより、テーマの理解と利用した仕組みを学びます。
(【レゴ作品紹介】WeDo2.0で作れる!おもしろロボット〜からくり秘密基地〜)
費用
- 授業は週1回:50分
- 年間42回の授業。
メモ
- 受講料:12,100円(税込)/月
- その他初期費用
- 入会金0~16,500円(税込) プレスクールから受講すると免除。
- ロボットキット代(レコWeDo2.0)29,590円(税込)
※小学1年生の例
息子の感想
プレレッスンから合計7回のレッスンを受けた息子の感想です。
- 学校より全然楽しい!
- もっといっぱい部品があればすごいピタゴラスイッチできそうだよ。
- ギアとカムとかパパ知っている?
- もっと長くやりたい。
まだ、1か月も経っていない生徒の感想ですが、実際に本人から出た言葉です。
「楽しい!」という言葉が聞けたことで良かったです。
また、「もっと長くやりたい。」ということで集中してできていることがわかります。
ちなみに息子はこんな人です。
- 2021年の春から小学1年生。
- レゴやLaQでいろんなものを作るのが好きな子ども。
- 就学前は保育園で特に幼児教育は受けていない。
- 習い事は、スイミングを4歳から、ピアノを5歳から。
- 優しいお調子者だが、慣れるまでおとなし目。
- ゲームはマリオメーカー2やマインクラフト好き。
もし、似たようなお子さまであればあっているかも知れませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
世界的にSTEM教育の強化の流れが加速しています。
日本も小学校のプログラミング必修化に始まり、これから中学校、高校、大学入試とどんどん変化していきます。
私たちが子どもの時代から、すでに求められる教育が大きく変化しているのです。
我が家では子どもの将来のためにロボット教室でSTEM教育をはじめました。
今のところ、決して悪くない選択をしたと思っています。
同様に有意義だと思ったら、まずは体験レッスンを受けてみてはいかがですか?